明治18年にお茶屋として京都祇園に創業し、130年以上に渡り圓堂の暖簾を掲げ、今やビバリーヒルズにまで店舗を構える天ぷら・京料理八坂圓堂。地元はもちろん、全国や海外からのお客様は後を絶ちません。和食と言えば寿司と天ぷらは真っ先に思い浮かぶ和食の代表選手。そんな天ぷらとワインのマリアージュを楽しむお手伝いをする存在として、八坂本店で活躍されているソムリエールの山越結美子さんにご登場いただき、天ぷら圓堂さんのお料理と丹波ワインとのマリアージュについてお聞きしました。
山越さんは大学卒業後、京都市内のホテルでキャリアをスタート。元々カクテルなどしか飲んだ経験がなかった山越さん。ある時、ピースポーターの甘口ワインを飲んで「世の中にこんな美味しいものがあったのか！」と驚いたのだそうです。それまでワインに対して小難しくて、取っつきにくいお酒といった印象をもっていたのが、この経験でワインに対する気持ちが変わったそうです。ワインに対する壁が取り払われた山越さん。それからは人が変わったように勤務先の先輩たちと一緒にワインの勉強をするようになり、必然的にソムリエールに。
丹波ワインとの出会いもこの頃、持ち寄りのワイン会をした時、メンバーの一人が持参した「鳥居野」を飲んだ時だったそうです。
山越さんの丹波ワインに対する印象は「良い意味で自己主張が強すぎない。脇役に徹していて料理に寄り添う優しさ、柔軟さがあります。」といったもので、「ワインは苦手で普段あまり飲まないといった方にも、そういうところが受け容れられ易いのだと思います。」
天ぷら圓堂では季節ごとの旬の食材に合わせて、グラスワインのラインナップを変えているとの事。現在は「スパークリング甲州」と「丹波鳥居野シャルドネ」がオンリストされており、それらワインと料理との相性について聞いてみました。
「当店の天ぷらは上質の綿の実を搾った綿実油を使い、素材の風味を大切にし軽くあっさりとお召し上がりいただけるといった特徴があります。契約農家さんから仕入れている肉厚のどんこ椎茸を使った『椎茸の海老詰め』は人気の一品で、椎茸と天つゆの旨味がスパークリング甲州の優しい甘みとふくよかな果実味と相性が良く、ワインラバーからワインビギナーのお客様まで幅広く好評頂いております。」
また丹波鳥居野シャルドネについては、「華やかな樽香が広がりインパクトがあるが、決して嫌味なく上品にまとまっているところがとても気に入っていて、当店の名代揚げ『えんどう豆のコロッケ』と『なんば（とうもろこし）』の天ぷらと是非合わせていただきたいですね。」
また夏から秋にかけては「丹波鳥居野ソーヴィニヨン・ブラン」、秋から冬にかけては「丹波鳥居野ピノ・ノワール」なども毎年オンリストされており、季節の旬の食材とのマリアージュを丹波ワインと楽しむことが出来そうです。
天ぷら圓堂では年々海外から天ぷらを楽しみに来店されるお客様が増えているそうで、そんな中で天ぷら、お酒を介し日本の食文化を海外のお客様へ伝えるという大役も担っている山越さん。「まだまだ外国のお客様は日本酒をオーダーされる方が多いのですが、日本ワインの良さを知っていただけるよう頑張ります。」とうれしいお言葉を頂きました。山越さんのこれから益々の活躍に期待が集まります。
山越結美子さんがオススメする丹波ワイン
華やかな樽香が広がりインパクトがあるが、決して嫌味なく上品にまとまっていて、当店の名代揚げ『えんどう豆のコロッケ』と『なんば（とうもろこし）』の天ぷらと是非合わせていただきたいですね。
丹波鳥居野シャルドネ
商品名：丹波鳥居野シャルドネ 2016
タイプ：白ワイン
味わい：辛口
容量：750ml
葡萄品種：シャルドネ
天ぷら圓堂 八坂本店
【お 席】 カウンター16席・16席、座敷カウンター8席・4席 個室座敷10室 宴席40席
【営業時間】昼営業 11:30～15:00（LO.14:45)
夜営業 17:00～22:00（LO.21:15)
【定休日】 年中無休
【駐車場】 提携駐車場あり
【支払い】 カード可
【所在地】 京都市東山区八坂通小松町566
【電 話】 075-551-1488
【ご予約】 予約可
【w e b】 http://www.endo.kyoto/
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