今年も接ぎ木が始まりました

ワイナリーで「接ぎ木?」と思われる方もおられるかもしれません。
通常は苗木屋さんから苗を仕入れてそれを植えていくのですが、丹波ワインでは以前から自社でぶどう苗を増やしていっています。
ぶどう苗は根の出る台木と房をつける穂木を接ぎ木して出来上がります。
ワイン用のヴィティス・ヴィニフェラ系品種は病気やフィロキセラなどの害虫に弱いので、病害虫に強い台木に増やしたい品種の穂木をくっつけて安定した苗木を作っていきます。
大きなポイントは台木と穂木が同じ太さである事、枝の形をそろえる事で、後は専用の機械OMEGA-UNOを使いくっつけてやるだけです。
ぶどう接ぎ木
この機械は名前の通りパズルのようなΩ型に切り込みが入り、接ぎ木した枝が取れにくくなり、後の作業がやりやすくなりると言う優れものです。
活着率(成功率)は50%程あれば優秀であると言われております。
苗木不足と言われているワイン業界ですが、今年はどれだけ活着するでしょうか?
今から心配ですが、頑張って増やして行きます。
農園:大沢