ぶどうのなみだ

オオイヌノフグリ

厳しい冬を乗り越え、三寒四温で春を感じ始めたぶどうの木々。
地中の水を吸い上げ、剪定した枝先から雫が滴り落ちます。
この雫のことを「ぶどうのなみだ」と言ったりします。
冬の間はまるで死んだように眠っているぶどう畑ですが、暖かくなると確実に活動を始めるぶどうの木々を見ていると命の力強さを感じずに入られません。
この水あげを待って始める作業が結果母枝の誘引。
春先に水を吸い上げ始めた枝は柔軟性を帯びてきますので、垣根に水平に張られたワイヤーへ固定=誘引していきます。
水を吸い上げ始めると成長の早いぶどう。日々追われる1年の始まりです。
オオイヌノフグリ
ふと足元を見るとオオイヌノフグリもきれいなコバルトブルーの花を咲かせています。
このイヌフグリ、犬の陰嚢に果実が似ているから名付けられたそうなのですが、名前とは裏腹にかわいい花を見せてくれますよね。
文:衛

オオイヌノフグリ