北海道壮瞥産ぶどうの仕込み

先週北海道へ渡ったスタッフ2名と、ボランティアスタッフの方々のお手伝いにより、21-23日に壮瞥試験農園、滝之町新農園のぶどうを収獲しました。
今年は北海道も長雨の影響があり、一部に病気が発生して心配しておりました。
が、トラックで到着したぶどうは美しく、食べても凝縮感のある粒です。

収量は全部で約1.5t、昨年とほぼ同じ時期の収穫です。
ピノ・ブランを中心に、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、ゲヴュルツ、ピノ・グリなどを重量計測して白品種は混醸、赤品種はピノ・ノワールとして小仕込みを行います。

今から出来上がるワインが楽しみです。
2021年ヴィンテージの北海道壮瞥SopetBlanc2021、まだ若干在庫ございます。
まだの方はぜひお楽しみください!

【商品名ソペ・ブラン、とは?】
アイヌ語でソー・ペッ(滝・川)を意味し、壮瞥町の語源となったソペ。ぶどう農園近くには洞爺湖から唯一流れ出る川、壮瞥川があり、その湖から流れ出す地点に壮瞥滝があります。
壮瞥産のピノ・ブラン種を使い=ソペ+ブランと名付けることにしました。また、ラベル背面には伝統的な文様をあしらっています。

北海道壮瞥 ソペ・ブラン 2021 750ml

洞爺湖のほとり北海道壮瞥町。京都丹波とは気候風土の全く異なるテロワールで、地元の方々の協力を得ながら栽培・収穫しました。使用品種はピノ・ブラン。冷涼な気候の下で育った個性が生かされ、フレッシュ活き活きとした酸味と果実味が感じられる辛口白ワインに仕上げました。
3,850円
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基本情報

  • 葡萄収穫年 2021年
  • 醸造本数  1088本
  • タイプ   白ワイン
  • 味わい   辛口
  • 容 量   750ml
  • 葡萄品種  ピノ・ブラン
  • 葡萄産地  北海道壮瞥町
  • アルコール 11%

テイスティングコメント

濃い金色を帯びた黄色。清澄・輝きともに良好。粘性は中程度で健康的な外観。
香り ボリュームはやや強く、レモン、ライムの柑橘の香りに花梨、メロン、アプリコットなどのフルーツ香、グローブやアーモンド、黄色い花を連想させる香りなど複雑。クリーンにまとまり、心地よく調和している。
柔らかく充実感のあるアタック。酸はやや強めだがシャープ過ぎず角が取れている。果実味は豊かで中盤から広がる酸をしっかり支えていて、アフターに微かに感じる苦みがアクセントになっている。
総評 北海道の冷涼な気候の中にあって、果実の凝縮感とやや丸みを帯びた酸が、天候に恵まれた素晴らしいビンテージの個性を感じさせる。滑らかなミディアムボディの辛口。脂の乗った白身魚の刺身や天ぷら、エビのフリッターなどと。

北海道壮瞥でのチャレンジ


2018年、洞爺湖のほとり、北海道壮瞥町で丹波ワインが新たなチャレンジをはじめました。りんご園の広がる大地の片隅に、ピノ・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリ、ショーンベルガー、ゲヴュルツトラミネール、テンプラニーリョなど8種類の試験栽培を開始しました。

北海道壮瞥での栽培


降水量、気温、日射量など、西日本の京都丹波とは大きく異なり、特に冬の積雪と気温には経験したことのない生育環境になるため、細心の注意を払いました。
冬の積雪が少なめで気温も比較的穏やかなエリアということで壮瞥が理想的な気候で、特に冬の凍害(マイナス気温で樹木が枯れてしまう)の対策もしながらの試験栽培です。
西日本と比べると降水量がまず圧倒的に少ないため、病害虫の発生が非常に少なく、非常に健全に果実が充実しました。冬の間は凍害を避けるため、ワイヤーから枝をはずし、雪中へ埋めてしまう方法と、そのままの状態でわらを巻く方法の試験栽培を行いました。
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