接ぎ木作業


この季節になると醸造所2Fの試験室でちまちまと内職が始まります。
来春以降の苗木を準備するための接ぎ木作業です。
今年はTannat、CabernetSauvignon、PinotNoir、PinotBlanc、Scheurebeなどそれぞれ100本から200本程度の接ぎ木を行います。
写真の作業はScheurebe。
丹波ワインではPinotBlancの補助品種としてブレンドしていく品種です。
フルーティーなアロマと綺麗な酸味があり、少量ブレンドすることによりPinotBlancのボディ感とふくらみが増し、カツオや昆布だしでひいた和食には最適なワインとなっていきます。
台木品種との相性もあるので、土壌とクローン、台木の組み合わせを考えながら接ぎ木していきます。
写真の接ぎ木は台木専用品種とワイン品種を継いでいます。
U字にカットされた台木に同じ形の品種を組み合わせていきます。
接ぎ木箇所、分かりますか?
接いだ部分は蝋で固め、おがくずの中で湿度と温度を高めの保温室で発芽させてやります。
早くも青々しい若葉が楽しみです。


文:黒井

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