ぶどう果実の着色(véraison)始まりました

梅雨明けし、農園のぶどうも着色(véraison)が始まっています。
京都丹波農園のピノ・ノワールが色づき始めました。

色づき始めからマーブルチョコのような彩りになり、やがて全体が黒々とした房になります。
ヴェレゾン(véraison)は、「色づき」「着色」とも言われたりしますが、果皮の緑色のぶどう(白ワイン用品種)も、実は「ヴェレゾン」の現象を起こしています。
最初は固くて粒の小さな緑色の房も、水分量が多くなってくると、ほんのり透けて中の種子が見えます。
緑色から黄金色に変化していくのが白品種のヴェレゾンです。
セミヨン
ヴェレゾンは昼間の日光と夜の温度が下がることによってアントシアニンと呼ばれる色素が生成され、着色が進んでいきます。
美味しそうに着色することによって、鳥などに食べて種子を他で撒いてもらうのが自然界におけるヴェレゾンの役割なのですが、収穫前につまんでもらっては困ります。
が、鳥は熟して美味しい実をよく知っています。
農園スタッフが歩きまわって鳥を追い払い、収穫まで美味しいぶどうを見守ります。
全体が色づくのはヴェレゾン開始から約15~20日後。
丹波の農園は日々変化する様子が楽しめる季節到来です。