天ぷら割烹 昌 藤内由梨佳さん

複雑で旨味があり、繊細で優しい日本ワイン

大阪天満宮の表参道として発達し、古美術商や画廊、弁護士事務所などが立ち並ぶ落ち着いた雰囲気の街、西天満。天ぷらをメインとしながらもお造り、煮物、焼き物など和食全般と和酒とのマリアージュを楽しむことができるお店「天ぷら割烹 昌」は、ここ西天満にあります。特に料理毎に銘柄を合わせる日本酒とのペアリングがお客様に好評で、どんなペアリングを提案してくれるのか、楽しみに来店するお客様は多い。そんな天ぷら割烹昌で日々日本酒とワインに向き合い、お客様の好みに応じてサービスするソムリエールとして奮闘中の藤内由梨佳さんにお話を伺いました。
学生時代にアルバイト先の飲食店で、お酒が好きだったことから興味本位でワインの勉強を始め、その後プロとしてソムリエの資格を取得。自己研鑽の為にワインスクールに通っていた頃、てぐみデラウェアに出会い、日本ワインへの印象が変わったという藤内さん。「複雑で旨味のある味わいに感動しました。私にとって日本ワインのイメージが変わった1本です。」その後、日本ワインに触れる機会も増え、和食とワインとのマリアージュを本格的に研究するようになったと言います。
「日本ワインは海外のものと比べて繊細で優しいものが多く、出汁の旨味や素材の味に寄り添います。普段日本酒を注文されるお客様に料理に合わせた日本ワインをお勧めし、喜んで頂けるととてもうれしいです。」そんな藤内さんが選ぶおすすめのペアリングは、前菜盛り合わせ(アジの南蛮漬け・ハタハタの甘露煮・干し柿バター)に、すめらぎ赤(メルロー、マスカットベーリーA、ブラッククイーン)。「アジの南蛮漬けの酢の酸と甘味がブラッククイーンの持つ酸と寄り添う心地よさがあり、ハタハタの甘露煮では醤油の香りと甘辛さ、有馬山椒の香りとスパイシーさが複雑にワインのタンニンと絡みます。また干し柿バターとは柿の甘みでタンニンが優しくなり、バターの口どけ感が流された時に柿の旨味の心地良さが口中に残ります。」



また豚の角煮を長いもではさんだ「豚の角煮のはさみ揚げ」には丹波鳥居野ピノ・ブラン シュールリー2016を。「長いもと豚の角煮の脂から出る優しい甘みとワインの樽由来の甘い香り、更にドライな味わいの中に微かに感じる甘味とが調和して、飲んだ後に心地良さが広がります。」と具体的に簡潔に話してもらえるのは、常に和食とワインの相性についてアンテナを張っているからだと感じました。実際「出汁とワイン」といったテーマを決めて和食とワインの相性を考察する食事会を開催し、積極的に和食とワインのマリアージュを追求する努力を怠りません。
藤内さんにワインをお勧めする時のポイントを聞いてみました。「料理とワインを合わす際、あくまで料理が主役なのでワインは主役の邪魔をしないチョイスを心掛けています。その日の気温や湿度によって提供温度を少し変えたり、お客様の体調によって味覚が変わったりすることもあるので、常連のお客様にはそのあたりも気にしながら」。
お客様には家庭で普段食べている煮物や天ぷら、おでんなどと気軽にワインを楽しんで欲しいと語る藤内さん。「和食とワイン」の楽しみをお客様へ伝え、ワインの魅力を発信する。今後の活躍がますます期待されるソムリエールです。

このお店が推薦する丹波ワイン

すめらぎ赤
タイプ:赤ワイン
味わい:ミディアムボディ
容量:750ml
葡萄品種:メルロー、マスカットベーリーA、ブラッククイーン
 



丹波鳥居野ピノ・ブラン シュール・リー
丹波鳥居野ピノ・ブラン シュールリー
タイプ:白ワイン
味わい:辛口
容量:750ml
葡萄品種:ピノ・ブラン
 



 天ぷら割烹 昌

【お  席】
12席
【営業時間】
月曜~金曜
11:30~14:00(LO.13:30)
17:30~22:30(LO.21:30)
土曜・祝日
17:00~22:30(LO.21:30)
【定 休 日】
日曜
【所 在 地】
大阪市北区西天満4-9-20 東興ビル 1F
【電  話】
06-6949-9249
【ご 予 約】 予約可
【w e b】 http://tempurakappomasa.owst.jp/