eman（えまん）

東京の下町情緒残る落ち着いた緑の町並・清澄白河。近年大人カフェやレストランが増え人気スポットになっています。
スペインの伝統を守りつつ日本の食材やワインを大事にする「eman」さん。丹波ワインの「Dela Gris」をお客様に楽しんでいただいているとのことで、お話をお伺いしました。

eman シェフの小林さんとサービスマネジャーの原薗さん

2021年末オープンの「eman（えまん）」は、地元の方に愛され上質なスペイン料理とワインが楽しめるアットホームなレストラン。
「与える」という意味の店名は、自然や人の営みから与えられた喜びを楽しんでいただきたいという願いから。駅から3分以内ですが、静かな通りに面した雰囲気ある佇まいは、築六十年の古い民家を改築した懐かしくゆっくり時を過ごせるお店です。
オープンキッチンのカウンターとテーブルの店内では、シェフの小林さんとサービスマネジャーの原薗さんが開店準備中ながら、気軽にお話しくださいました。

スペインの一流店「アスルメンディ」などで修行してきた小林さんは、帰国後出会った原薗さん（愛称：ゾノさん）と意気投合し、スペインと日本の良さを楽しんでもらえる場所を作ることに。それが「eman」。地元の方をはじめ、遠方から訪ねてくださる方一人一人に合わせ、お酒とのペアリングも提案。何度も足を運んでいただけるお店になりました。オープンキッチン越しには繊細で丁寧な調理風景も楽むことができ、お料理への期待を高めてくれます。

「スペインワイン中心に、日本ワインも、食材やお客様に合わせご提案しています。お客様には個性溢れる日本ワインは好評」とのこと。コースでは12品に対し８種類ほどのお酒をペアリング。少量ずつ楽しめるそうです（ワイン好きのお客様にはついつい入れ過ぎてしまうとか） 。丹波のワイナリーまでお越しいただき、選ばれた「Dela Gris（デラ・グリ）」も人気ワインとのこと。Dela Grisは、デラウェアを皮と種ごと一緒にかもし発酵させ、赤ワイン仕込みで醸造したオレンジワイン。「Dela Grisは フレッシュな柑橘の香りと旨味が、魚介の出汁を使う事の多いスペイン料理と相性が良い。 色調も美しく自慢のパエリアにぴったり」と嬉しいお言葉。「日本ワイン通の方も、初体験の方も、驚きと発見に笑顔になってくださいます」。

この日の取材では『よこわと葉玉ねぎ』をお出しいただきました。よこわとは本マグロの幼魚・めじ鮪の方言、これに甘味ある玉ねぎを添え、ナッティなスペインの人気ソース、モホピコン（にんにくが利いたスパイシーなソース）でいただくことに。
「Dela Grisの新鮮味や苦甘さも合わせ、滑らかでさっぱりとした生魚に相性が良く、玉ねぎやソースの甘味も引き締めてくれます」とゾノさん。ほのかな酸味も強調され、これからの料理への食欲をかきたててくれます。冬から春先への、季節のうつりかわりも楽しませてくれる逸品です。

そしてお待ちかね！　emanで皆が注文するこちらの料理は、魚介と野菜の旨味をたっぷり感じる、老若男女誰もが好きな『アロス・デル・セニョレ』。海老や貝の殻を外して食べやすくしたその名も『お坊ちゃまパエリア』です。旨味甘味の凝縮されたお米とたっぷりの具材は、地球に感謝したくなる絶品パエリア。

小林さんとゾノさんは、スペインの風土、日本の旨さをこの場所で堪能してもらい、喜んでもらえることが、日々の活力になっていると言います。「生産者、流通者、街の人々、そしてお客さまがいてくれて、この清澄白河の地が活気ついています。新しい繋がりもどんどん増えてくれることが、何よりやりがいになっています」。

このお店が推薦する丹波ワイン

デラ・グリ Dela Gris 720ml
タイプ：白ワイン
味わい：辛口
容　量：720ml
葡萄品種：デラウェア
葡萄産地：山形
アルコール：11%

 

 
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