東京・大井町にある、知る人ぞ知るダイニングバーH(エイチ)。
2005年の開業以来、日本ワインにこだわり続け、今や全国の日本ワインファンから熱い支持を集める名店。
創業以来、日本ワインの魅力を発信し続けてきたオーナー・中田一(はじめ)さんに、お話を伺いました。
和食に、和のワインを

「初めて丹波ワインを口にしたとき、驚きました。華やかさで主張するのではなく、料理の良さをそっと引き出してくれる。まさに“日本の食”のためのワインだと感じました」。
中田さんが店を構えた十九年前、大井町は今ほど飲食が盛んなエリアではありませんでした。「H」は、ビールやサワー中心の居酒屋とは一線を画し、日本酒や焼酎、そしてまだ一般的とはいえなかった日本ワインを揃える、異色の存在でした。
「和食には、やはり和の飲み物が合うんです。輸入ワインが悪いというわけではありませんが、和食特有の出汁のうま味や繊細さには、日本の風土で育ったワインが自然に寄り添ってくれる」。
寄り添い支える
中田さんが丹波ワインに強く惹かれる理由は、その個性にあります。
「たとえば京料理のような静謐な料理には、ワインも出しゃばらずに、余韻を重ねてくれるような存在が理想です。丹波の白ワインは、爽やかな香りときめ細かな酸が、出汁や魚介の旨味を引き立ててくれますし、赤ワインも、穏やかなタンニンが、醤油や肉料理に絶妙に馴染むんです」。
料理のじゃまをせず、でも確かに支えてくれる。そんな在り方こそが、丹波ワインの魅力だと語ります。
丹波ワインの魅力は、多様性や希少性だけではありません。
「正直に言うと、お客様に安心して提供できる美味しい日本ワインって、実はすごく少ないんです。その点、丹波ワインは品質がぶれない。しかも価格とのバランスがよくて、飲んだお客様が、またあれ飲みたいな、と思ってくださる。その安心感は、店にとっても魅力的です」。
さらに中田さんは、丹波ワインのラベルデザインにも注目しています。
「和紙の質感やモダンな和のデザインは、日本のテーブルによく似合う。視覚的にも日本ワインを飲む楽しさを感じさせてくれるんです」。
注目の1本、すめらぎ
そんな中田さんが近年注目しているのが、「すめらぎ」シリーズ。白、赤、スパークリングと揃い、食事に寄り添う柔軟さと親しみやすさが魅力です。
「たとえば白は、数の子とポテトの黄金コンビを引き立ててくれるし、赤は馬刺の旨味にじんわり寄り添う。スパークリングは、うにコロッケの濃厚さとカリッとした食感に、爽快さを加えてくれます。気取らず楽しめる日本ワインの代表格ですね」。
日本ワインのこれから
「日本ワインがここまで認知されてきたのは本当に嬉しいこと。でも、これがゴールではなくて、ようやくスタートラインに立ったんだと思います」。
中田さんは、丹波ワインの「常に品質を磨き続ける姿勢」に共鳴します。
「背伸びせず、でも誠実にいつもの一本を磨き続ける姿勢が、日本のワイン文化を支えていると思うんです。僕ら飲食店も同じ。奇抜さではなく、お客様の記憶に残るような食体験を、地に足つけてつくっていきたいですね」。
「H」と、隣にある立ち飲みの姉妹店「8」。ここには、日本の食と酒を愛する人々の情熱が息づいています。
ぜひ一度、足を運んでみてください。五感で味わう日本ワインの新しい可能性に、きっと出会えるはずです。
このお店が推薦する丹波ワイン
タイプ:赤ワイン
味わい:ミディアムボディ
容 量:750ml
葡萄品種:メルロー、ブラッククイーン、マスカット・ベーリーA
葡萄産地:長野、山梨
アルコール:11%
和食ダイニングバー H
カウンター12席、テーブル席24席
【営業時間】
18:00 – 00:00
【定 休 日】
日曜日
【所 在 地】
東京都品川区東大井5-12-2 シティ大井町1F・B1F
【電 話】
03-3472-9500
【ご 予 約】
ご予約可能
【w e b】
https://www.instagram.com/aitch_81









